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史 環 ブ ロ グ 椎茸であって椎茸でない

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2007.06.06 (Wed)

椎茸であって椎茸でない

椎茸の和え物


先日社長に連れられて行った、祗園のとある小料理屋でいただいた前菜。
椎茸の和え物なんですが、びっくりするくらい椎茸を美味しく調理してあって、まさに
『椎茸にあって椎茸に非ず』

椎茸を越えた味を出していました。


そこでふと思い出したのが、井波律子著『酒池肉林』(1993年 講談社現代新書)
に紹介されている、『紅楼夢』に見られる奢侈の一例。

『紅楼夢』は、曹雪斤が書いた、(形式上)宋代を舞台とした、中国を代表する
長編小説で、繁栄を極める賈家を舞台として天上人の生まれ変わりである主人公
賈宝玉を中心に、周りを取り囲む美しい少女たちの物語です。

その第41回、賈家の家政を取り仕切る王熙鳳が劉ばあさんに出した料理が、
奢侈の質を測る一例として紹介されています。

すなわち「茄鮝(かしょう)」といって、茄子を徹底的に加工した料理であり、
料理をふるまわれた劉ばあさんは、その素材が果たして茄子であるとは
信じられなかったほどでした。

その一品を作るがために使われる材料と費やされる時間に、洗練された奢侈の
あり方を見るという趣旨なんですが、まさにこの料理もそれと同じく、手間隙を
かけて大事に作られたのだろうと想像に難くない、そんな味。

美味しいものを食べると最高に贅沢な気持ちに浸ることができますが、
それは手間だったり時間だったり食材だったり、あるいはその対価であったり
確かにそこに費やしたものがあるからなんですよね。

いやはや、本当にとても美味しゅうございました。

社長、女将、板前さん。
どうもご馳走様でした。


ちなみに、参考までに図書紹介。

酒池肉林―中国の贅沢三昧 酒池肉林―中国の贅沢三昧
井波 律子 (1993/03)
講談社

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酒池肉林という言葉に凝縮される、中国の奢侈の歴史と種類を
とても読みやすく分析しています。
シンプルで一般の方にも読みやすいと思いますが、基礎知識が
全くない状態からだと、若干難しい部分があるかもしれません。
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テーマ : 中国を解りたい - ジャンル : 本・雑誌

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